「もし、一人時間が好きな人が、ドラッガーのマネジメントを読んだら」 マネジメントって何?

10年以上前の話ですが、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という小説が、アニメ化や映画化などでも認知度を広げたことがありました 

最近、思うところが有り、このドラッガーのマネジメントについて、改めて考えてみようと思います 
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意外と日常の中でも「・・なるほど~」っと思えることも多いんです


マネジメントって何?
ドラッガーは「人の強みを生かし、組織の成果につなげる活動すべて」と言ってます 日常に置き換えると、何か目的をもってやる活動全てに、関連させることが出来そうです 

マネジメントの3つの役割って?
① その組織に課された特有のミッションを達成する
② 仕事を通じて働く人の自己実現を図る
③ 社会の問題の解決に貢献する

①のミッションは存在目的・存在理由・理念と説明されることもありますね 中まで集まって楽しく過ごすのではなく、特定の目的や目標を実現するためのグループだということかな
②の自己実現を簡単に言い換えると、自分のやりたいことを実現すること 
③社会に貢献すること 犯罪行為や環境破壊はこれと真逆ですね 

つまり、目的・目標を実現するための組織の中で、自分のやりたいことを実現しながら、社会貢献につなげることが、マネージメントの役割なんですね 


企業とは?
企業は、利益を追求するのではなく、顧客を創造することだと言っています
利益は成果の判断基準であり、不確実性へのリスクヘッジ、より良い労働環境や社会貢献のための原資と考えています 
つまり、企業は、理念を実現し社会貢献するために、利益を原資として成長するという考え方です 

企業の最重要機能は?
企業は顧客を創造することとすると、そのための最重要な機能は、2つです 
マーケティングとイノベーション


ドラッガーの考えるマーケティングとは何でしょうか?
彼の考え方の起点は顧客です このマーケティングは、「顧客は何を求めているのか?」から始まります そして、顧客のニーズを掘り下げて、求めているものを見つける作業ということが言えそうです

では、イノベーションとは?
日本では技術革新もイノベーションと言われますが、ドラッガーの考えるイノベーションとは、顧客が潜在的に持っているニーズを掘り起こして、それにこたえる新しい価値を提供し、新しい市場を創造することと考えています 


マネージャー(組織の長)の役割
① 最大のアウトプット
② 今の仕事と、将来のための準備のバランス

①は最大の成果を上げることですが、「人・モノ・金」のシナジーを最大化することで、効率化、適材適所、進捗管理などが意識されますね 
②の難しい所は、「将来のためにやるべきことをする」なんです ほとんどのケースでは、誰でも直近やらなければならない仕事が何かが分かっています そして、それに追われることが日常・・ 
目の前の仕事を取捨選択して、将来に向けた活動をする・・ これって神業かもしれません  強い信念と、揺るぎない意志が必要です

これを普段の生活に置き換えてみるとどうでしょうか?
日常のルーティン化した様々な作業が、本当に必要なのか? 自分の将来に向けた活動に繋がっているか? 今、急いで取り掛かっている仕事は重要なのか?
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是非、自問自答してみましょう!


マネージャーの仕事とは?
①目標設定
②組織を作る
③モチベーション
④評価
⑤人材育成
  • 先ず、目標設定ですが、「頑張ろう~」では目標ではありません 何をすれば成功なのかを定義できるのが目標設定です
  • 2つ目の組織するというのは、各メンバーに役割と目標を設定るることです 
  • 3つ目のモチベーションは、運用の継続性と、業務の円滑化に重要なポイントです 
  • 4つ目の評価は〇✕ではなく、個々の目標達成に対して良い結果・悪い結果とその分析と、組織全体の成果への貢献度について、各メンバーにフィードバックすることです これによって、メンバー自身の改善点が共有され、組織全田への成果につなげることができます 
  • 最後の人材育成は、各メンバーだけではなく、自分自身も次のステップを目指すことです 


セルフマネージメントについて
①目標設定
②プロセス
③評価

組織のマネージメントと、基本的には同じ 
自分自身で設定した目標を、自分自身で管理・監督し、自分自身で評価する 
このルーティンで自分の日常の様々なタスクを回していけば、もっと効率よく、もっと上手くやろうというモチベーションを生むことができます
 そして、結果志向に考え方が変化していくことでしょう


意思決定について

効果的な意思決定とは?
①対立意見の重視
②意思決定の必要性
③実行性
④フィードバック

ちょっとしたことでも、日常的に意思決定が必要です 
例えば、友達と街のケーキ屋さんで、Aさんは「シュークリームが良い!」、Bさんは「ショートケーキが食べたい」、Cさんは「この店を出よう~」 ・・
さて、あなたはどう意思決定しますか?

  • ①対立意見の重視:Aさんのシュークリーム案と、Bさんのショートケーキ案では双方の理由を聞くことで、どちらの方を買うべきなのかを判断する貴重な情報になります また、Cさんのこの店を出たいという理由を聞くことで、最近OPENした別の超人気ケーキ屋さんの存在を知りことになるかもしれませんね 
  • ②意思決定の必要性というのは、そもそも決める必要があるのか?ということ つまり、この場合、あなたが黙っていても、何となく決着するかもしれません 
  • ③実効性は、意思決定したことを実行に移すということですが、この場合、みんなシュークリームを買おうと決めたら、それがちゃんと実行されるかどうかということです 決めても実行されなければ、シュークリームを買うという決定の意味が無くなるからです 
  • 最後の④フィードバックは、みんながシュークリームを買えるように、何か問題があったときにそれに対応することです  Cさんが財布を忘れたとしたら、建て替えてあげる必要がありますね  また、買った後に、シュークリームを買う選択が正しかったのか?ということを考えてみるのも良いかもしれません 「シュークリームが美味しくなくて、やっぱり、ショートケーキのほうが良かった」というフィードバックがあれば、次回は失敗しないようにショートケーキを選ぶことができます 

このように、意思決定の考え方は、仕事はもちろん、日常生活の中でも役に立つんですね~ 
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コミュニケーションの原則

コミュニケーションて何?
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意思疎通の手段ですが、ドラッガーは4原則があると言います
①知覚
②期待
③要求
④情報はコミュニケーションではない

  • 先ず分かること、つまり、①知覚できることが大事 専門用語や難解な表現ではわかってもらえないということ 相手に理解されて初めてコミュニケーションなんです 
  • そして、無意識の関心として、人間は関心のあることしか記憶に残りません つまり、相手にとって期待していないことを沢山言っても、相手は関心のあることだけを抜き取って理解したり、間違った解釈をされることもあります ②の期待とは、相手が期待していることをを知ったうえで、コミュニケーションすることが有効なんです 
  • そして、コミュニケーションの目的は要求であることが多いんです 「~してほしい」という内容は、相手の考えに合わない場合は受け入れられにくい  つまり、相手の価値観や目的を知ったうえで、要求することが大切なんです 
  • 最後は情報は単に情報であって、それだけでは意味がないということ  これは、話し手の意図があって初めて情報に意味が生まれます 単なる情報だけではコミュニケーションは成り立たないんです 
つまり、コミュニケーションには、相手の知的レベル、関心ごと、価値観、目的を理解っすることで、効率的なコミュニケーションが出来るということなんです

これって、日常でも使えそうですよね



トップマネージメントが考え続けること
①ミッションは何か?
②顧客は誰か?
③顧客にとっての価値とは?
④成果とは何か?
⑤計画は?
  • ミッションとは存在目的です これら5つの質問の中で最重要と言えます 
  • 自分の相手は誰なのか?誰に対して自分は動いているのか?
  • 相手は何を大切に思うのか?
  • どうなったら、自分は相手に価値を与えられたといえるのか? 成果を定義することで行動の結果を判断できます 
  • 計画は戦略です 戦略を主軸に考えると、今やるべきことと捨てるべきことが見えてきます 
何に集中するべきかが見えてくると、何を捨てるべきなのかが分かります そして、どの様な創造を目指すのか?それに伴うリスクは何か?そして、そこから生まれる物は何か?ということを考えていくと、戦略が出来上がっていく・・ これが計画するということなんですね 
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思いつくまま徒然に書いてみましたが、マネジメントのテクニックや考え方は、意識しなくても自然にやっていることもありそうですし、意外と日常でも使えるんじゃないかな~

改めて、具体的に内容を見直すことで、日々の暮らしも見方が変わってくるような気がします






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