前置きが少し長いので、気になる方は下の方に読み飛ばしてくださいね
ポイントは、NISAは、2023年までの期限付き優遇制度なので、早くやったほうが得という話です。

===== 前置き(始め) =====
NISAって何?
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NISA: イギリスのISA: Individual Savings Account の日本版としてNippon Individual Savings Account (NISA)は、2014年1月から始まった個人投資家のための税制優遇制度(非課税制度)です。(金融庁:NISAとは

NISAが生まれた背景は、2012 年 7 月に閣議決定された「日本再生戦略」で、
「・・・国内外の資産への長期・分散投資による資産形成の機会を幅広い家計に提供する観点から、・・・自助努力に基づく資産形成を支援・促進し、家計からの成長マネーの供給を図る」(一部省略)
という趣旨となっていますが・・

私は、裏読みして、
2001年頃の、上場株式の売却額の 1.05%源泉徴収制度を廃止して、上場株式等の配当と譲渡益の税率を20%に引き上げ、統一したことで、「政府はこれで税収を稼ぐので、その代わり、民間から収益を上げられるような制度で市場拡大してやるから、証券会社はそれで補填しろ」という、インセンティブとしてお得なNISAが生まれたのではないかな~ なんて邪推してます

一般庶民は、「あらゆる経済活動から税金を吸い上げられる仕組み」に組み込まれています。 それを自覚したうえで、どの様に立ち向かうかが重要です。

NISAみたいな、期限付きの優遇措置は積極的に利用しないと損だと思いませんか?

ちなみに、iDECOとNISAは、別物です。
iDECOは、個人で積み立てる年金の一つで、自分で運用方法を選んで掛金を運用します。掛け金も税制優遇がありますが、60歳までは引き出せません。(年金扱いなので・・)

===== 前置き(終わり) =====



ここから本題です。
NISAについては、前置きの(金融庁:NISAとは)で、正確で詳しい説明があるので、ここではポイントだけお話しします。
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普通の投資信託などとの大きな違い
基本的に、普通の投資信託とやることは同じです。
違いは以下の5点かな~  特に④と⑤が重要

①2023年までの期限付き優遇制度(2021年7月現在)
②口座は一人1口座まで、口座変更は年に1回まで
③他の口座の利益・損失との相殺(損益通算)は不可
④投資枠の上限金額が決まっている
⑤最大5年感の期間内は、利益や配当金などが非課税


NISAの種類
  1. ジュニアNISA: 子供(0~19歳)対象で、年間80万円まで非課税優遇枠
  2. つみたてNISA: 非課税投資枠は年間40万円 各証券会社が販売している投資信託商品を買って、運用を任せる流れ。自分で考えるのは、どの証券会社のどの投資信託商品を買うかだけ
  3. NISA(一般NISA): これが本命ですね。非課税投資枠は年間120万円 株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象。わかりやすいのが金融庁のNISA特設サイトです。

NISAを使って投資を行うときの費用については、大きく3種類があります。
  1. 販売手数料(購入時手数料): 始める際に投資信託商品を買うときの手数料 最近は無料(ノーロードファンド)も多い
  2. 保有時にかかる手数料(運用管理費用): 保有額に応じて支払う費用で、投資信託を保有している間は継続的に支払う必要があります
  3. 売買時等にかかる手数料(売買委託手数料): 株などを売買する場合に発生する費用 資産の組み替えの頻度が高い投資信託ほどこの費用がかさみます。
その他、解約時に販売会社に支払う「解約手数料」がかかる場合や、運用成績に応じた成功報酬を負担する場合もあります。


選び方ー1:NISAの種類の選択
  • 先ずはNISAの種類を決めますが、何も考えたくない人は「つみたてNISA」が楽でしょうね
  • 19歳以下は自動的に「ジュニアNISA」
  • 自分で考えて、主導的に運用してみたい方は「NISA(一般NISA)」を選択することになります

選び方ー2:株式、投資信託商品の種類選択
各証券会社が販売している投資信託商品を、一つ一つ精査することが一番ですが、種類が豊富なので大変です。

先ず、自分がどのような運用をしたいのかを決めましょう。
  1. 世の中の株式相場程度に分かりやすいのが好きな場合は、日経平均株価の指標を目標に運用する「インデックス運用」
  2. 大きく損するリスクは避けたいが、安定したそこそこ利益が欲しい場合は、いろんな対象・種類に投資する「バランス型運用」
  3. リスク覚悟で、とにかく夢を持って最大の利益を追求したい場合「株式で値上がり益を追求するファンド」
  4. 目的の期間で運用したい場合は、「ターゲット・デート型投資信託」
  5. 貯金より利率が良く、とにかくリスクの低い投資で安定的に運用したい場合は、「公社債の比率が高い投資信託」

選び方ー3:証券会社と商品の選択
証券会社の選択は、先ず、手数料などの費用をチェックしましょう。次に、販売している投資信託商品の種類や想定利益率なども見ておきます。
これは、スーパーでお肉を買うのと同じで、良いものを安く買える方を選びましょう。
(株式ファンドでの注意点は、売買委託手数料が高い場合、ファンド商品で勝手に株式売買を繰り返し、その毎に手数料を取られるので、莫大な費用になる可能性があります。ここは十分注意が必要です。)

投資する特定の会社が決まっていれば、自分のタイミングで、その会社の株式を購入する方法がありますね。その場合、株価が安い時に買うのが一番重要です。安いときに買っていれば、いつでも値上がりした時に売ればいいんです
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金融商品・投資信託商品の基本は、ローリスク=ローリターン、ハイリスク=ハイリターンですので、これを念頭に選びましょう。
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商品の選択の「最善・正解」はだれも分かりません。
出来るだけ多様な情報を集め、自分を信じて選ぶしかありませんね。


NISAの始め方:
ここまでの流れで、証券会社と投資信託商品の選択まで来ました。
では、実際にNISAを始める手続きになりますが、そのためには自分が選択した投資信託商品を取り扱っている証券会社や金融機関に、先ずNISA口座を作る必要があります。

金融庁のNISA特設ウエブサイトに分かりやすく説明があります
NISAを始めるのサイトでは、取扱金融機関や口座開設の方法など、図解で説明されていますので、それが分かりやすいですね。
ただし、記載情報が古いので、最新情報は各金融機関で確認が必要です。

このサイトで書かれているのは、NISA用の口座開設までです。
それ以降は、各金融機関のNISAで扱える金融商品・投資信託・株式購入などで異なりますので、直接各金融機関のWebサイトなどで確認しましょう。

これは貯蓄ではありません。
投資ですので、儲かるかもしれませんが、損をするリスクもあります。
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一度に多額の投資を行わずに、少額から始めることを強くお勧めします。
そして、定期的に投資を継続することが重要! 

最低毎月1回位に追加購入や売買などを検討することで、日頃から経済や社会の動向に関心が湧き、ファイナンシャル・リテラシーが身に付きます。

金融庁のNISAの活用事例は、目的や運用方法などの説明も、中立で分かりやすい

自分の所得や貯蓄を考えて、投資で損をしても、今の生活が保障される程度の金額が、自分の全投資枠だと考えましょう。


私は、一般NISAで年間120万円枠を活用し、その2/3を安定的に運用して、1/3でハイリスクな高利回り商品や、特定の会社の株を購入して、勉強を兼ねて投資運用するのがいいと思います。

貯金でコツコツ貯蓄するのも、安定した生活を維持していくためのバッファとして、ある程度は必要です。
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しかし、貯蓄で資産を増やすことはできません
中長期的に資産形成を進めるためには投資は絶対必要です。

そして早く始めれば、それだけ時間的なメリットが生かせます。
出来るだけ早い時期から始めることをお勧めします。
つまり、今日から始めるのが最善です。

その手始めとして、NISAを活用することは、とても有効でお得な手段だと思いますよ。
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そして、NISAでの投資運用経験から、次の段階の個人で資産運用、不動産投資や株式投資ができるように、資金を準備し、より深いファイナンシャル・リテラシーを身に着けることが、本当の意味での自分への投資かもしれません。